2024年01月30日更新

監修記事

住宅ローン残債を確認する理由と調べ方

住宅ローン残債の確認する理由

住宅 ローン 残 債 確認

住居の購入は、長く住むと決めて購入する人生で一番高額な買い物といわれ、住宅ローンを組むことも多いです。

住宅ローンの返済は何十年にも及ぶ場合もあるでしょう。

家計の負担となったり、他の出費などへの影響もあるため、ローン残高や予定の返済終了日は把握しておきたいところです。

その他にも住宅ローン残債を確認するべき理由があります。

どんな時に住宅ローン残債を確認するべきなのか説明します。

不動産を売却する

ローンを組んで返済している不動産であっても売却する方法はあります。

しかし、不動産売却に必要な抵当権を抹消するためにも、ローンの残債は処理しなければなりません。

一括で残債を支払うなり、任意売却などを利用する方法があります。いずれにしろ住宅ローンの残債を確認しなければなりません。

残債を確認して貯金を崩したり、親類に頼ったりして一括で支払えるならばそれが最も良い状況です。

住宅ローンを見直す

住宅ローンは組んだ当時の条件のままでずっと返済しなければならないというわけではありません。

住宅ローンの見直しといって住宅ローンのプランを変更することが可能です。

その際に必要となってくるのが住宅ローン残債の確認です。長期間にわたる住宅ローンの返済中には金利も違ってきます。

また、予想もできない事故や病気に見舞われたり、収入の低下、子どもの教育費がかさむなど様々な理由で住宅ローン返済が難しい場合が考えられます。

住宅ローンの返済が難しい場合を前提にした住宅ローンを見直しプランを挙げます。

繰上返済(返済期間短縮型・返済額軽減型)

繰上げ返済とは字からも想像できる通り、住宅ローンを前倒しで返済することです。

繰上返済分は元金返済となるので支払うべき利息を少なくすることができます。

繰上返済といっても細かく言えば返済期間短縮型と返済額軽減型の2つの型があります。返済期間短縮型とは、毎月支払う返済額は同じままで期間を短縮します。

返済額軽減型は、返済期間は同じままで毎月のローン返済額を下げます。

返済額軽減型よりも返済期間短縮型の方が支払う利息軽減効果によってよりお得ではありますが、家計に優しいのは返済額軽減型だと言えます。

借り換え

住宅ローンの返済が苦しくなった時に考える対策の一つが借り換えです。

現在は低金利なので探せば現在借りている住宅ローンよりも低金利のローンがあるはずです。

借り換えることで毎月の支払額は大きく違ってくる可能性が大きいです。

ただし、借り換えには手数料がかかります。

金融機関によっても借り換えの手数料は異なります。

数十万円から数百万円と決して小さい額とは言えない手数料がかかる場合もあるので、借り換えの際は手数料のことも考慮に入れておかなければなりません。

尚、手数料込みで借り換えすることができる金融機関もあります。

金利プランの変更

住宅ローンは固定金利と変動金利から選べる仕組みですが、選んだ金利プランから別の金利プランへの変更も可能です。

固定金利も変動金利もメリットとデメリットがあるので、それぞれの特徴を知って家計の状況に応じて賢く選択しなければなりません。

住宅ローンの金利に関しては、借入先の金融機関に金利の引き下げを相談してみることも方法の一つです。

もちろん金融機関はすぐには首を縦には振りません。

金融機関との交渉も必要ですし、自分でも他の金融機関の住宅ローン商品を調べてみるなど準備も必要となってきます。

住み替えローン

買い替えローンとも言われ、残債のある家を売却して新たに家を購入する場合に旧居の残債と新居の費用を一括で貸してくれるローンのことです。

旧居を売却したとしても残債がある人を対象にしているという点が特徴です。

旧居の残債と新居の費用の合計は無理なく返済できる額になっているかどうかという点が大切です。

返済能力があると判断されるような信用性の高い人でないと審査の通過が厳しいですが、返済できない場合などのリスクが大きいローンであることもしっかりと頭にいれておかなければなりません。

そのほかの残債確認が必要なシーン

住宅ローンの残債を確認する必要があるのは、住宅を売却する時や住宅ローンを見直す場合以外にも存在します。

住宅ローン控除を受ける

住宅ローン控除はローンを10年以上で組んだり、年収3,000万円以下など複数の条件を満たすことによって所得税が還元される国の政策です。

住宅ローン控除を受ける際に手続きをしますが、手続きにあたって様々な書類を用意することになります。

必要な書類の一つが住宅ローンの残債がわかる金融機関発行の借入金残高証明書です。

確定申告や年末調整の際に提出します。

借入金残高証明書が必要になる理由は、控除金額はローンの残高によって変わるのでローン残高を確認しなければならないからです。

不動産を相続する

不動産を相続する際に、対象の不動産がローンの返済中ということも有り得ます。

被相続人が団体信用生命保険に加入していたり、相続人が不動産相続を放棄したりする場合を除いては、相続人が住宅ローンを引き継ぐことになります。

相続とはプラスになる遺産だけではなく、マイナスの遺産も含まれることは知っておいた方が良いでしょう。

例えば、自分も住宅ローンを抱えている状況であるにも関わらず、残債のある不動産を相続してしまったとなると、返済は苦しくなります。

不動産相続への対応は、ローンの残債を調べてから考えるべきです。

適切な判断をして自分の生活や人生を守るためにも、ローンの残債を確認することが必要となってきます。

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住宅ローン残債の確認方法

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ここまで住宅ローン残債の必要な場面について述べてきましたが、そもそも住宅ローンの残債はどこで、どのようにしたら確認することができるのでしょうか?ここでは住宅ローン残債の確認方法を説明します。

借入金融機関に問い合わせる

手っ取り早いのは借入金融機関や金融機関が設置しているお客様サービスセンターに問い合わせるという方法です。

住宅ローンの名義人となっている人が問い合わせるのが確実です。

個人の組んでいる住宅ローンは金融機関が外部に漏らしてはならない個人情報です。

そのため、金融機関では厳重に本人確認をすることが想定されます。

金融機関によって対応は異なりますが、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類や引き落とし口座となっている通帳などを用意しておいた方が良いでしょう。

返済予定表で確認する

金融機関から送付される返済予定表は、ローン返済までに計画を立て直したり、住宅ローン残債を知るのにとても便利な情報が詰まっています。

返済予定表を見ればローン残高を容易に知ることができる他、ボーナス返済分や金利なども改めて確認できます。

保管場所を決めて、見たい時に見られるようにきちんと保管しておきましょう。

残高証明書を確認する

住宅ローン控除のための確定申告や年末調整用に金融機関から送られてくる書類です。

ローン残債を知ることができますが、もし繰上返済をしていたり、ローンの延滞があったりする場合はローン残債が変わってくるので新しく残高証明書を発行してもらう必要があります。

ネットバンキングを活用する

インターネット上で取り引きを行うネット銀行はネット上でローン残債を確認できます。

また、実店舗がある金融機関が対応しているインターネットバンキングに関しても、インターネットバンキングの手続きをしていればネット上で簡単に住宅ローンの残債はわかります。

ただ、全ての金融機関において対応しているサービスではないので事前に確認が必要です。

インターネットバンキングは実店舗に赴く必要がなく、時間も気にしなくて良いのでとても便利です。

スマートフォンからのアクセスも可能です。

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ここまで説明してきた不動産売却は、あくまで一例となっています。

正確な売却金額を知るためには、売却前に「売却査定」を受ける必要があります。

そのとき大事なのが、複数社に査定依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちに不動産売却をする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない売却をするためにも、不動産会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社worth style home 濵田昭平

株式会社worth style home

濵田昭平

2005年より東京急行電鉄株式会社財務戦略室主計部にて都市開発における多様な事業セグメントの業務を経験。2012年1月より都心部で高級マンション賃貸仲介業を展開する株式会社ModernStandardへ転職し、賃貸仲介営業職での最短トップ記録樹立。2014年1月より「株式会社worth style home」での総合不動産業をスタート。1,000万円~10億のマンション・土地等の売買仲介業務を行う。

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